【イベントレポート】10月6日 (土) に「mocteco【モクテコ】キックオフ 起業×トークセッション&交流会」を開催しました!
こんにちは。北海道エンブリッジ、インターン生の中野です!10月6日(土)に、「mocteco【モクテコ】キックオフ 起業×トークセッション&交流会」が行われました。本日はその様子をレポートしたいと思います。
そもそもmocteco【モクテコ】ってなに?
高校生・大学生を対象にした創業サポートプログラム。起業経験者や様々な分野のプロフェッショナルが、大学生の「アイデア」を「ビジネス」になるまでサポートしてくれるというなんとも魅力的なプログラムなのです。
イベント概要
イベント名:mocteco【モクテコ】キックオフ 起業×トークセッション&交流会
日時:10月6日(土) 14:00~17:00
場所:space360 (中央区南1条西6丁目20-1 ジョブキタビル8階)
参加者:41人
主催:NPO法人北海道エンブリッジ
はじめに、NPO法人北海道エンブリッジ代表理事・浜中裕之よりmocteco【モクテコ】の開催趣旨についてお話しました。大学生のうちに少しでも自分で仕事を「つくる」経験をしていると「働く」選択肢の幅が広がるということ、首都圏では大学在学中から自分で事業を立ち上げ成果を上げている人がたくさんいるという事実。しかし北海道ではまだまだそうした動きが少ないのが現状。このmocteco【モクテコ】をはじめ、北海道でも若者が主体的に社会をつくり上げていく機会をどんどんつくれたら良いですね。
つづいて、東京からお迎えした2人のゲストの方に、ご自身の活動についてお話していただきました。
ゲスト1人目は、TOKYO STARTUP GATEWAY 事務局の石野宏明さん。石野さんは東京で若者の起業を支援する取り組みを行っています。「起業」と聞くと、ハードルが高く感じられかもしれません。しかし、起業している人だって皆同じ人間、はじめは頭に浮かんだ小さなアイディアや思いつきから、スタートしているんですよね。
文通好きが高じてフリーペーパーを発行、紙で物事を伝える魅力を発信する女子高生、「コスプレ好き」という理由で20歳にしてコスプレイヤーのプロダクションを立ち上げた方など、いくつかの事例を紹介していただきました。また石野さんは、仕事を「つくる」うえで、『まずは知りたいという探求心が大切、最初は人の役に立つかどうかは重要ではない。そこから試行錯誤することでヴィジョンが見えてくる。』とおっしゃっていました。目の前のことを全力で楽しめること、面白く捉えられることが人生をハッピーにするヒントなのかもしれない…と頭のかたい筆者は痛感。
ゲスト2人目は、株式会社うちゅう、株式会社SAgri代表取締役の坪井俊輔さん。坪井さんは現在、横浜国立大学休学中ということで、現役の大学生!でありながら2つの会社を経営されています。株式会社うちゅうでは、小学生を対象に人工衛星やロケット、天体などについてロケットづくりなど体験プログラムを通して学べる宇宙教室を開いています。
イベントでは、宇宙教室を通じてすべての人が自己実現できる社会を実現したい!そんな熱い思いの原点をお話してくださりました。小さいころは大きな夢をもっていたのに、大人になるにつれて夢がなくなっていく…というのは多くの大人が経験したことのあることではないでしょうか。坪井さんもまた、大きな夢を周囲に否定され、思い悩んだ時期があったようです。そこから、再び自分の「夢」に気づき行動を起こしていくまでのお話には、会場内でも涙ぐむ人が出るほど心打たれるものがありました (筆者も会場後方から泣いてしまいました…) 。人の思いは大きなエネルギーになって社会を変えられるんですね。
その後、今回mocteco【モクテコ】にエントリーしてくれている5人の大学生によるプレゼンが行われました 。
1人目は、北海道大学理学部地球惑星科学科3年の廣部拓巳くん。
札幌の大学に通っていながら、富良野が好きすぎて富良野のゲストハウスで働きながら大学へ通っているというクレイジーな学生!(笑)期間限定的なアルバイトなどで富良野を離れる人が多く、もっと持続的に人が行き来する循環を富良野に生み出したい!とのこと。
2人目は、北海道大学文学部人文科学科4年の青木わかなさん。
帯広にあるゲストハウス「HOTEL NUPKA」での住み込みインターンの経験を通して「つかいて」と「つくりて」が目に見える関係は心豊かな暮らしを生むということを実感。それをつなぐメディアをつくりたい!とのこと。当日は、祖母から譲り受けたという思い入れの深いワンピースを着て登壇。
3人目は、北海学園大学法学部政治学科3年の山谷亮太くん。
個食化が進んでいる社会の実情や一人暮らしだと栄養バランスのとれた食事が摂りづらくなるという問題意識から、作り置きのデリバリーサービスを始めたい!とのこと。作り置きのデリバリー、あったら助かりますよね…!
4人目は、北海道大学経済学部経済学科2年の多田健輔くん。
アルバイト先でカード決済ができないことで外国人客から不満を持たれることがあり、日本にももっとクレジットカード文化を浸透させたい!キャッシュレス社会を実現したい!とのこと。実際に現金のみ、カードのみで生活してみたらどうなるか実験したいという斬新な発想も。
5人目は、北海道大学経済学部経済学科4年の古舘佑真くん。
下川町にある木材の会社でインターンしたことをきっかけに木目を何時間でも眺めていられるくらい木目マニアになったという彼。もっと多くの人にホームセンターなどでは販売していない木材の良さを知ってほしい!との思いから木材を販売するオンラインショップをオープン予定。
ゲストお二人の熱いお話の後ということで、プレゼンをする学生もさぞかし緊張したのではないかと思いましたが、ひとりひとり堂々と「プロジェクト」「事業」としてやってみたいアイディアについて3分間でお話していました。ちなみに、イベント前日、ゲストのお2人は大学生のプレゼンおよび事業案に対してのブラッシュアップも行ってくださいました。なんとも心強いですよね。「起業」を良く知っている方から直接アドバイスを頂ける機会なんて、なかなかないのではないでしょうか。彼らの手厚いアドバイスもあってか、5人のプレゼンは前日に比べ格段にわかりやすく、魅力的なものになっていると感じました。これから12月まで、学生には実際に事業へ挑戦していただきます。今後が楽しみですね!
大学生のプレゼン後は、パネルディスカッションへ。
ゲストお二人のプレゼン後に参加者に質問を記入していただき、それに基づいてエンブリッジの浜中と石野さん、坪井さんがディスカッションする形で進められました。ゲストに直接質問できる機会とあって、参加者の方々も前のめりになって聞いていました(笑)
最後は、交流会。
「起業」の話題はもちろん、参加者同士、和気あいあいと会話を楽しんでいる様子が見受けられました。こういった場で、また素敵なつながりがうまれるのは嬉しいですよね。他愛もない話から、新しいアイディアがひらめいたり事業が動き出したりすることも少なくないように思います。今回すでにmocteco【モクテコ】にエントリーをしている大学生は、参加者との交流のなかで自分のプロジェクトをより良くするアイディアをもらえたようです。
ちなみに、mocteco【モクテコ】にエントリーする学生はまだ募集中です!今からでも間に合います!「こんなことやってみたい!」そんな漠然とした思いから、みんなスタートしています。これを見たあなた、まずはその思いを発信することから始めてみませんか?あなたの人生が動き出すはずです。応募はこちらから。
イベントを終えて
今回、運営側としてイベントに関わらせて頂きましたが、学生、社会人問わずイベントに参加してくださったひとりひとりの熱い思いを感じることができ自分自身大きなパワーを頂きました。「起業」というワードを聞くとどうしても構えてしまうというか、少し遠い世界の話として捉えてしまう人も多いと思います。私自身もその一人でしたが、今回のイベントを通じて自分の内側から湧いてくるわくわくする気持ちや、その気持ちを周囲に話すことは人がいきいきと生きていく上でとても大切なことなのだと感じることができました。その延長上に「起業」という働き方の選択があるのだと思うと、少し身近に感じられた気がします。
本イベント、mocteco【モクテコ】をはじめエンブリッジから北海道や若者の可能性を拡げていく機会、場を提供できるよう今後も活動していきたいと思います。イベントに参加してくださった方々、ゲストとしてお越しくださった石野さん、坪井さん、運営をサポートしてくださった方々、交流会のフードを提供してくださったTen to Ten Sapporo Station様、どうもありがとうございました!
mocteco【モクテコ】イベント、次回開催は11月1 日(木)です。すでにエントリーしてくれているメンバーの経過報告を行います。また、ゲストも2名登壇予定です。お楽しみに!
(北海道エンブリッジ インターン生 中野 佑美)