【イベントレポート】2019年9月19日(木)に「mocteco【モクテコ】2期 kick off」を開催しました!
こんにちは!北海道エンブリッジインターン生の酒井です!
2019年9月19日にmocteco 2期のkick off イベントが開催されました。mocteco 【モクテコ】は、2018年からはじまった創業支援プログラム(以下で詳しく説明します)で、2019年に2期目を迎えました。mocteco【モクテコ】はkick off、mocteco day-1st、mocteco day-2nd、demo dayの計4回のイベントで構成されています。今回は、全4回の初回となる「mocteco【モクテコ】kick off」についてご紹介します。
◎そもそもmocteco 【モクテコ】って何?
mocteco【モクテコ】とは、高校生・大学生を対象とした創業サポートプログラムです。起業経験者や様々な分野のプロフェッショナルが、高校生・大学生の「アイデア」を「ビジネス」になるまでをサポートすることで、若者の起業を支援することを目的としています。
◎イベント概要
日時: 2019年9月19日(木) 19:00~21:00(開場18:30~)
場所: 南1条西6丁目20番地1 ジョブキタビル8階 space360
ゲスト:土屋 有氏
・宮崎大学 地域資源創成学部 講師
・株式会社カヤックLiving代表取締役
・ 多摩大学大学院 経営情報学研究科(MBAコース)客員教授
(プロフィール)
宮崎県出身 1980年生まれ
研究分野:ソーシャルビジネスのマーケティングモデル開発
大学在学中にベンチャー企業取締役となり、26歳で上場。その後、面白法人カヤックでの事業部長をはじめ複数の企業の役員を歴任。2015年より宮崎大学に着任(現、面白法人カヤック顧問)。
33歳で宮崎にUターンし、地元IT企業の役員として、宮崎県内でシングルマザーを対象としたクラウドソージング事業・EC支援事業を立上げ2年で数億円規模の事業化。県内100名以上が平均2万円~/月の収入を得るモデル構築し、「ガイアの夜明け」などにも出演。
主催:NPO法人北海道エンブリッジ
【内容】
1. 開催趣旨の説明:NPO法人北海道エンブリッジ代表 浜中 裕之
2. エントリーメンバーによるプレゼン
3. ゲストトーク:土屋 有氏による講演
4. トークセッション(登壇者:浜中氏、土屋氏)
はじめに、NPO法人北海道エンブリッジ代表理事・浜中裕之よりmocteco【モクテコ】の開催趣旨についてお話しました。
大学生と話していると、意外にも「起業」に興味がある学生は非常に多いように感じます。一方で、自分の将来の選択肢に「起業」が入っている人は少ないのが現状です。自分でもやってみたい・興味がある段階から、自分でもできるかもしれない、と実感できるプログラムを作りたいと思い、moctecoが2018年よりスタートしました。(moctecoとは、「目的」と「コミュニケーション」と「コミュニティ」の造語)
moctecoの特徴としては、今日から3ヶ月間、demo dayに向けて、個別相談やメンターを迎えてブラッシュアップをしながら、取り組みたい事業・プランを練り、実際に100円でもいいから稼ぐ・取り組むのがミッションです。
▲mocteco kick off 当日の様子。
筆者も学生ですが、自分の周囲にも「起業」という選択する知人はごく少数です。しかし、mocteco【モクテコ】という失敗が許される場所で、自分のやりたいことに挑戦できるのは学生の可能性の幅を広げることに繋がると思います。何より、参加後には「自分でも出来た!」という自分への自信にもなりますよね!
続いて、エントリーメンバーによるプレゼンです!ここでは、エントリーメンバーのプレゼン内容を抜粋してご紹介します。※学年は全てエントリー当時のものです。
①畠山陸さん(小樽商科大学 2年)
現地の生活に不便さを感じている外国人の方に向け、旅も生活もアプリで完結し、ガイドブックなしでも生活できるサービスを提供したい。データのデザイン×地方で、ローカルだけでは気づかなかった新しい生活の提案をしたい。
②小畑夏音さん(北海道大学 1年)
アメリカ北東部の伝統菓子「ファッジ」を日本バージョンにアレンジして売り出したい。色々なフレーバーを持つことができる「ファッジ」と日本の食文化特有の地域色を合わせて商品化したい。
③松本唯さん(北海学園大学 4年)
現在、若者の活字離れや、北海道は全国で一番、市町村に書店がないことで知られている。世の中に本を読む楽しさを伝える事業がしたいと思っている。本を通して社会問題の解決につなげたい。
④馬島捷さん(北海学園大学 4年)
札幌に来る中国人観光客のために、わかりやすく信用性のある情報を提供したい。プラットフォームは微博を使って、具体的には、テレビ塔であれば道順を写真で詳しく教えるようなものを提供したい。
⑤松江勇志さん(北海道大学 4年)
野球への問題意識として、スコアを活用できていないと思っている。サービス案として、野球スコアの入力アプリを作り、試合のデータを即時集計したり、分析ができるようにしたい。
⑥萩原圭太さん(北海学園大学 2年)
高齢者の健康のためや、心に傷を負った人のためなど、パラスポーツを活かす可能性を探りたい。コミュニティやイベントを開き、多くの人にパラスポーツを知って楽しんでもらいたい。
⑦大松南実さん(小樽商科大学 2年)
中高生で体験的な学びができる機会を増やしたいと思っている。具体的には、2020年2月にサッポロファクトリーで中高生が商いするイベントを企画している。将来的には事業として収益化させたい。
⑧ペタ&まろ/ドッキリコーラ(仮)さん
ドッキリコーラ(仮)という名前でyoutuberとして活動している。丸水札幌中央水産株式会社さんがスポンサーとなり、youtubeを活用し、様々なコラボをしていこうと思っている。
⑨斎藤紗輝さん(天使大学 4年)
実習で、病院食の楽しさの魅力がないなと感じ、すべての人が食を楽しみ、共存し、支えあえる世界をつくりたいと思った。現在、完全栄養チョコレートを開発しており、一般の人でも楽しめるものを開発し、販売したいと思っている。
⑩水丸和樹さん(北海道大学大学院 2年)
ロボット同士の会話をベースに、何をしゃべらせるか、プログラミングが出来ない人でも喋らせることができるプログラムを作った。このmoctecoでは、このロボットを継続して使ってもらえるサービスとして、どこに置くかなど、活用方法のアイデアがほしいと思っている。
今回は10名のメンバーにアツい想いを発表していただきました。どれも考えさせられる発表でした。今後、プロジェクトがどのように変化していくのか楽しみです!
つづいて、ゲストである土屋さんのご講演でした。
「就職したとしても3年で辞める今の時代、自分のやりたいことを何でもやればいい」
荒いけど想いがある人達が雇用を作り、イノベーションを起こします。今日プレゼンしたメンバーは、3ヵ月間で爆発的な成長ができるし、爆発的な失敗をすることができます。これは紙一重で、実際は失敗はなく、全てが成長につながります。おもしろそうなこと、やってみたいこと、好きなことをやる方が良いと思います。
▲ご講演いただいた土屋さん。
個人的に「爆発的な失敗」が印象的でした。失敗しないようにするのではなく、失敗して成長できることがmoctecoの醍醐味なのかもしれませんね!
最後に、トークセッションが行われました!
参加者から質問カードを集め、それに回答する形でセッションを行いました。「イケてる・イケてないの違いはなんですか?」というザックリした質問から「新規事業の機運を上げていくには?」といった事業推進の具体的なお話までお答えいただきました。
▲イベント終了後には「交流会」も行われました!
◎mocteco 3期に向けたクラウドファンディングについて◎
2020年度、エンブリッジで初となるクラウドファンディングに挑戦します。
これまで高校生1名と大学生20名がエントリーし、4名が(3社)が起業した創業支援プログラムmocteco【モクテコ】。「起業に挑戦したい」「試してみてみたい企画がある」高校生・大学生が想いをカタチにし、自分が本当にやりたいことを社会で試すプログラム。活動3年目となる2020年、プログラム継続に向けてクラウドファンディングに初挑戦します!
クラウドファンディングのリターンではmocteco 2期生の商品やmocteco 3期のイベント招待チケットなどもあります!現在、道内外から講師として協力いただいているメンターや、企業や個人で応援してくださっている方々を中心に、高校生・大学生の起業を応援するコミュニティが出来上がりつつあります。道内の挑戦しようとしている高校生・大学生を一緒に応援しませんか?
寄附としてのご支援いただければ大変ありがたいですが、それ以外にもmoctecoという文化を北海道につくる「応援者」としてご協力いただければ幸いです。
最後に…
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
次回は札幌のゲストハウスを貸し切って1泊2日の合宿形式で行われたmocteco day-1stのイベントレポートを紹介します!エントリーメンバーのめざましい成長にもご注目下さい!
(北海道エンブリッジインターン生 酒井智子)