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【イベントレポート】2019年12月21日(土)に「mocteco【モクテコ】2期 demo day」を開催しました!

こんにちは!北海道エンブリッジインターン生の酒井です!

2019年12月21日にmocteco 2期のdemo day が開催されました。mocteco 【モクテコ】は、2018年からはじまった創業支援プログラム(以下で詳しく説明します)で、2019年に2期目を迎えました。mocteco【モクテコ】はkick off、mocteco day-1st、mocteco day-2nd、demo dayの計4回のイベントで構成されています。今回は、全4回の最終回となる「mocteco【モクテコ】demo day」についてご紹介します。
最終回は、土屋 有さん、佐別当 隆志 さん、安藤 保彦 さんをゲストとしてお招きし、エントリーメンバーのプレゼン、ゲストトーク、トークセッションを行いました!


◎そもそもmocteco 【モクテコ】って何?

mocteco【モクテコ】とは、高校生・大学生を対象とした創業サポートプログラムです。起業経験者や様々な分野のプロフェッショナルが、高校生・大学生の「アイデア」を「ビジネス」になるまでをサポートすることで、若者の起業を支援することを目的としています。

※詳しくはこちら!

◎イベント概要
日時: 2019年12月21日(土) 13:00~17:00 (開場:12:30〜)

場所: 南1条西6丁目20番地1 ジョブキタビル8階 space360

ゲスト:
安藤 保彦 氏(経済産業省 北海道経済産業局長)
佐別当 隆志 氏(株式会社アドレス 代表取締役社長)
土屋 有氏(宮崎大学 地域資源創成学部 講師、株式会社カヤック Living 代表取締役、多摩大学大学院 経営情報学研究科(MBAコース)客員教授)

主催:NPO法人北海道エンブリッジ

【内容】
—–1部:ゲスト特別トーク × mocteco 1期—–

【1】オープニングトーク&アイスブレイク:NPO法人北海道エンブリッジ代表  浜中 裕之
【2】ゲストトーク:株式会社アドレス代表取締役社長 佐別当 隆志 氏
【3】mocteco ~1期生のその後~(梅ボーイズ リーダー 山本 将志郎、ドロキタ北海道 多田 健輔)
【4】ゲストトーク:宮崎大学 地域資源創成学部 講師 mocteco ボードメンター 土屋 有氏

—–2部: mocteco 2期生 × 北海道の未来—–

【1】エントリーメンバーによるプレゼン
【2】パネルディスカッション
キースピーチ:経済産業省 北海道経済産業局長 安藤 保彦 氏
【3】交流会


—–1部:ゲスト特別トーク × mocteco 1期—–

 

【1】オープニングトーク&アイスブレイク

まずはじめに、NPO法人北海道エンブリッジの浜中裕之から開催趣旨について説明していただきました。

北海道エンブリッジでは、学生と地域の出会いを作る場をコーディネートしています。「起業」に興味があるけど将来の選択肢に入っていない学生に対し、「やってみたい」を「できるかも」に変えるプログラムとしてmoctecoをスタートさせました。

今回のdemo day では「ぜひ推しメンを見つけてください」

エントリーメンバーの事業はまだまだ穴だらけで、そこに入れた水は流れ出てしまいます。ですが、彼らの「水を流す力」すなわち「熱量」は誰にも負けません。今日は、そんな彼らの発表を聞き、「推しメン」を見つけてください。何かに挑戦している人を見るとき、勇気をもらうのは支援者だったりします。「推しメン」を見つけることで、北海道・札幌に「挑戦できる場所」を一緒に作っていきましょう。

▲NPO法人北海道エンブリッジ代表理事の浜中裕之による冒頭の開催趣旨説明。

 

続いて、アイスブレイクも兼ねて参加者同士で自己紹介を行いました。前後左右の参加者とペアになり、参加者自信の目的を言語化することで交流を深めました。

画像に含まれている可能性があるもの:6人、座ってる(複数の人)、室内

▲参加者同士の自己紹介。今回のゲストである北海道経済産業局長 安藤 保彦さんと学生という貴重な一幕もありました…!

 

【2】ゲストトーク:株式会社アドレス 代表取締役社長 佐別当 隆志 氏

▼プロフィール
2000年株式会社ガイアックスに入社。広報・事業開発を経て、2016年一般社団法人シェアリングエコノミー協会を設立し事務局長に就任。 2017年内閣官房IT総合戦略室よりシェアリングエコノミー伝道師を拝命。総務省シェアリングエコノミータスクフォース委員就任。2018年、経済産業シェアリングエコノミーにおける経済活動の統計調査による把握に関する研究会委員。月額4万円で全国住み放題のCo-Livingサービスを展開する株式会社アドレスを設立し、代表取締役社長に就任。2019年シェアリングエコノミー協会常任理事に就任。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、立ってる、室内

佐別当さんからは、ご自身の事業内容、起業経験から学んだことについてお話いただきました。

現在、月々4万円で全国住み放題のサービスを行っています。40代から起業した経緯として自信と失敗を繰り返し、積み重ねたことが今につながっていると感じます。これからの時代の価値創造として、個人が情熱、創造性、自発性を発揮できる時代になります。自分のスタイルをつくり、強めていくことが時代を生き抜く起業家には必要です。また、moctecoなどの同世代のネットワークは重要で、No.1ではなくオンリー1の事業性をもって活躍してほしいと思います。

 

【3】mocteco ~1期生のその後~

2018年度に開催されたmocteco 1期生の梅ボーイズ リーダー 山本 将志郎さん、ドロキタ北海道 多田 健輔さんに事業内容、現在の活動、今後の展望についてお話していただきました!

1人目は、梅ボーイズ リーダー 山本 将志郎さん

ご実家が梅農家をしていて、兄が家業を継いだが、加工会社に梅をおろしているが生産者が最終的に生み出された商品について誇りを持っていない現状があると感じました。自ら梅干しをつけて日本一周をし、クラウンドファンディングにて出資してくれた人たちに届る活動をしていました。今後、全国50店舗以上で梅干しの取り扱いが決まり、飲食店を中心に関係を深めていきたいと考えています。これからも「生産者の楽しい」が土台となる日本の農業を作っていきたいです。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、立ってる、室内

 

2人目は、ドロキタ北海道 多田 健輔さん

先端テクノロジーを社会に浸透したいという思いからmocteco 1期に参加しました。現在は、「ドロキタ空ノ旅」と題しドローンと観光を組み合わせたプロジェクトを企業と一緒に取り組んでおり、新たな北海道観光を目指しています。mocteco 1期終了後、千歳市などに協力してもらい、メディア掲載も増えました。まだプロジェクトの認知が低いので、これからも活動して広めていきたいと思います。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、立ってる、室内

 

【4】ゲストトーク:宮崎大学 地域資源創成学部 講師 mocteco ボードメンター 土屋 有氏

▼プロフィール
宮崎県出身 1980年生まれ 39歳
研究分野:ソーシャルビジネスのマーケティングモデル開発
大学在学中にベンチャー企業取締役となり、26歳で上場。その後、面白法人カヤックでの事業部長をはじめ複数の企業の役員を歴任。2015年より宮崎大学に着任(現、面白法人カヤック顧問)。
33歳で宮崎にUターンし、地元IT企業の役員として、宮崎県内でシングルマザーを対象としたクラウドソーシング事業・EC支援事業を立上げ2年で数億円規模の事業化。県内100名以上が平均2万円~/月の収入を得るモデル構築し、「ガイアの夜明け」などにも出演。

mocteco【モクテコ】kick off イベントやday-2nd にもお越しいただいた土屋さんにご講演いただきました。宮崎大学での宮崎大学でのビジネスコンテストの開催をきっかけに宮崎大学発ベンチャー企業が発生し銀行から投資を受けるまでに至った経緯についてお話いただきました。

mocteco 1期にも参加し、札幌の学生も面白い学生がたくさんいるなと感じています。ここにいるエントリーメンバーだけでなく参加者にもチャンスがありますし、創業・企業を応援する地域にできる当事者になれると思います。


—–2部: mocteco 2期生 × 北海道の未来—–

 

【1】エントリーメンバーによるプレゼン

いよいよ!demo day の醍醐味、mocteco 2期生によるプレゼンテーションです!mocteco【モクテコ】kick off、 day-1st、day-2nd、の集大成です。エントリーメンバーそれぞれが自分の事業へに対する想い、自分自身が目指す世界について発表を行いました。

筆者も、会場でメンバーの最終プレゼンテーションを聞いていましたが、「圧巻」の一言に尽きます。発表の質の高さはもちろん、その「熱量」に圧倒されました。本当にキラキラしていました。

mocteco 2期生の個別インタビューもあるので、そちらも是非チェックして「推しメンを見つけてください」!※学校名、学年は全てエントリー当時のものです。

 

1.畠山陸(小樽商科大学商学科 2年(休学中))

「訪日外国人向け北海道観光アプリ」

インタビュー:【mocteco 2期生 インタビュー】「勇気を持って踏み出す0.5歩目」

 

2.松江勇志(北海道大学経済学部経営学科 4年)

「野球スコア集計・分析」

インタビュー:【mocteco 2期生 インタビュー】「これまでの取り組みとやりたいことが繋がり、社会的価値を生み出す経験ができた」

 

3.萩原圭太(北海学園大学経済学部経済学科 2年)

「パラスポーツの面白さを広める」

インタビュー:【mocteco 2期生 インタビュー】「ぼんやりした想いを行動にすることで、見えてくるものがあった」

 

4.大松南実(小樽商科大学商学部経済学科 2年)

「中高生に体験的な学びの場を」

インタビュー:【mocteco 2期生 インタビュー】「『仕方がない』じゃなくて『やってみよう!』で実行できた私の企画」

 

5.ペタ&まろ/ドッキリコーラ(仮)

「Youtuber × 道内企業」

 

6.斎藤紗輝(天使大学看護栄養学部栄養学科 4年)

「食の喜びを共有するチョコレート作り」

インタビュー:【mocteco 2期生 インタビュー】「『応援するよ!』が繋がり、事業が加速した」

 

7.水丸和樹(北海道大学大学院情報科学研究科 修士課程 2年)

「会話ロボットを活用したPR」

インタビュー:【mocteco 2期生 インタビュー】「”3ヶ月で100円でも稼ぐ”から見えてきたビジネス視点での考え方」

 

8.阿部俊平(大通高校4年)

「エゾシカ革で製品作り」

インタビュー:【mocteco 2期生 インタビュー】「自分の思い描いていた『エゾシカ革製品』をカタチにできた訳」

 

【2】パネルディスカッション
キースピーチ:経済産業省 北海道経済産業局長 安藤 保彦 氏

▼プロフィール
1964年生まれ、神奈川県出身。神奈川大学法学部法律学科を卒業したのち、通商産業省(現、経済産業省)に入省。主にベンチャー起業家や社会起業家の支援、地域活性化、中小企業対策などの職務に従事。高知市副市長、博覧会推進室長、中小企業庁取引課長、産業政策局地域経済産業政策課長などを経て、2019年7月から現職。

画像に含まれている可能性があるもの:2人、画面、室内

全国各地で起業家育成に携わってこられた安藤さんから、ベンチャー支援や跡取り支援、ソーシャル支援などを行ってきた経緯についてご説明いただきました。

創業の機運が、最も高いのは、福岡です。企業しやすさが地方としては突出していること、スタートアップとしては有名であることが理由の一つです。また、近年の東京ではテクノロジー系の起業が増えてきています。今後、札幌としてもスタートアップシティとして参画し盛り上げていく予定です。

 

その後、佐別当さん、土屋さん、安藤さん、浜中さんの4人のパネルディスカッションに移りました。実際に出た質問を抜粋してご紹介します!

浜中:今回、プレゼンテーションを行った学生の印象を教えてください。

佐別当:事業をやりつづけることの延長性で、ニッチでトライした結果がいつか出てくると思います。がんばってください。

土屋:今のうちに手を出しておいたほうがいいなと思うプレゼン(事業)がありました。今後とも、札幌で、これらの社会課題を解決する事業をどう育てていくかを考えていくべきだと思います。

浜中:今回プレゼンテーションを行った学生たちが活躍していく方法は何でしょうか?

土屋:今日が事業の「スタート」です。今日中に、Facebookでもいいから経過を報告して明日何するか、いつやるかをアウトプットしないと自信がなくなっていくと思います。宣言して進んでいくことを大切にしてほしいです。

安藤:参加者に対し、今日ここに来ていることで既に火がついており、一人一人が行動するには十分なきっかけになっていると思います。アントレプレナーシップ、起業家マインドは、伝染するものです。このように挑戦できる文化が広がっていってほしいです。

 

▲実際のパネルディスカッションの様子。

 

【3】交流会

最後は恒例の交流会です!エントリーメンバーやゲスト講師、一般の参加者を交えた交流会を行いました。交流会ではエントリーメンバーが直接参加者に自分の事業や思いについて語り、出資や協力をつのり、試食や体験会などを行いました。今回のケータリングは、「Chikyu」さんにご用意していただきました!

▲「Chikyu」さんは、「百年先にいのちを繋ぐ 持続可能な食」をビジョンに、Sustainable(持続可能)というキーワードで食材・調味料を選び、こだわってつくっていらっしゃいます。


◎mocteco 3期に向けたクラウドファンディングについて◎

2020年度、エンブリッジで初となるクラウドファンディングに挑戦します。

これまで高校生1名と大学生20名がエントリーし、4名が(3社)が起業した創業支援プログラムmocteco【モクテコ】。「起業に挑戦したい」「試してみてみたい企画がある」高校生・大学生が想いをカタチにし、自分が本当にやりたいことを社会で試すプログラム。活動3年目となる2020年、プログラム継続に向けてクラウドファンディングに初挑戦します!

クラウドファンディングのリターンではmocteco 2期生の商品やmocteco 3期のイベント招待チケットなどもあります!現在、道内外から講師として協力いただいているメンターや、企業や個人で応援してくださっている方々を中心に、高校生・大学生の起業を応援するコミュニティが出来上がりつつあります。道内の挑戦しようとしている高校生・大学生を一緒に応援しませんか?

寄附としてのご支援いただければ大変ありがたいですが、それ以外にもmoctecoという文化を北海道につくる「応援者」としてご協力いただければ幸いです。

クラウドファンディングHPはこちら!


最後に…

最後まで読んでいただきありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?全4回のmocteco【モクテコ】2期イベントレポートを通じて、mocteco【モクテコ】の熱量や空気感が伝われば筆者としても嬉しく思います。筆者もdemo day に参加したり、mocteco2期生のインタビューを行うなかで、たくさんのエネルギーをもらいました!

「挑戦することは楽しい!」を多くの方と共有するためにmocteco【モクテコ】を続けていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします!

(北海道エンブリッジ インターン生 酒井智子)

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